ばあむ

81歳のおばあちゃんが編みぐるみにハマった訳

それから4年…

 

家庭教師の先生を亡くして4年

卒業 - ばあむ

 

私達は大学生になっていた

私には幼なじみの男の子がいて一緒にその先生に教わって大きくなった

4年目の春

 

その彼の家のセダンの車を借りて2人でドライブをしていた

そして先生のお墓参りに行こう!ということになりどうして調べたのか思い出せないが先生のお母様に電話をして住所を教えてもらった

場所はとても遠く3時間以上かかる所にお墓はある…

当時、ナビもなければ携帯もない

親にも言わずに2人で遠くまで行ったのだった

 

その当時の彼の家は大変だった

親の事情で多額の借金があった

のんきに楽しい事ばかり話をする彼に話を合わせていたが…コレ!と言って見せてくれたのがハンドルの下に隠して貼られていた差し押さえの赤札‼️

初めて見たのでびっくりしたが、彼は平気な顔をしている

強いなと思った

 

先生の話で盛り上がったが2時間走り続けて不安になり…やっぱり帰ろうと(若さゆえ)何も考えずに引き返したのだった

 

帰った頃には夜になり、彼に

「見せたいものがある」と会館に連れて行かれた

詳しいことは忘れたが

"ロシア人による民謡踊り"

的な催しだった

自分はロシアに行きたい!そんなことを彼は言っていた

 

家に着いたのはもう遅かったんだろうか

忘れた…

母親達はものすごーく心配して怒っていた

先方のお母様より電話があって待てど暮らせど来ない‼️事故にでもあったんじゃないだろうか

あっそうだった…途中で帰ったんだ!

とても怒られた

 

 

それから彼は大学とは別にロシア語を習い今では商社マンとして世界を駆け巡っている

彼の弟達も有名大学を出てエリートである

 

あの当時の赤札を突き返して今でも明るく楽しく暮らす幼なじみ家族

彼らは強い

 

先生を思い出してこのエピソードもついでに書きたくなった…😊

 

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夜更かしの好きなフクロウ…